こんにちは。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール

第2回目のテーマは
「試合会場での行動」についてです。

1、挨拶は先に済ませる

試合会場に行くと久しぶりに会う友達、恩師、父母などと近況報告や応援の御礼などと話をする機会があります。大会が大きくなればなるほど「お久しぶり」の人が多くなりますので試合に行くということ自体が楽しい人もいると思います。しかしながらその気持ちをグッと堪えて試合に勝つ為の行動を取らなければいけません。
「挨拶するな」とか「友達は無視しろ」などと言っているわけではありません。ここでは「先に済ませる」ということが大事だと言いたいのです。
今の試合はタイムテーブルを作成していることが多く、自分の試合がいつぐらい(何時頃、誰の試合の後)になるかが把握し易くなっております。その時間に対し逆算して準備をすることができますので時間的に余裕がある時に大事な人(挨拶をしなければならない人)には先回りで挨拶を済ませ自分の時間を確保しておきましょう。
この「自分の時間を確保する」というのが試合ではとても重要になります。
自分が試合で何をしなければいけないのか、何の練習を行ってきたのかなど本来の目的を再確認する必要があります。
試合会場に来て強い選手のプレーを見たい気持ち、友達とお話したい気持ちありますが勝つためにやるべきことを逆算して行いましょう。

2、会場練習では難しい練習をしない

試合会場での練習となるとすごい人数の為ほとんどの場合、反面での交代練習になります。そのような状況で大事になるのが「ボールを打つ時間を確保する」ことです。これはどういう意味かと言うと、「簡単な練習をしてラリーを続ける」ということです。母体で練習するのとは違い全面を使い尚且つ決まった時間使えるわけではないので少しでもミスをせずラリーを続けて体を動かすということが最優先になります。体を動かしながらその日の自分の調子の良し悪しを確認していきます。(調子の良し悪しは体の重さだったりラケットの弾み具合だったりです)2・3球でラリーが終わってしますと自分のリズムも掴めない、体も動かないそして何より打球時間よりも待ってる時間の方が長くなってしまい体を冷やしてしまうということにもなり兼ねません。単純なフットワーク練習をして少しでも自分の打球時間を長くするように心がけましょう。

3、1球目から4球目までの単発練習をする

試合までの練習時間が確保でき、かつフットワーク練習もできたら次はチェック作業に移ります。チェック作業とは試合で使うサーブから3球目まで、レシーブから4球目までの単発でラリーを終わらせる練習です。5球目以降の練習は数分間だけオール形式で行うよう時間配分をしましょう。実際卓球は1球目から4球目までの質がとても重要になります。ここでより質の高い攻めをできれば5球目以降有利に試合を進めることができます。水谷選手に至っては「サービスとレシーブが全て」というほどです。自分がすべきこと、やろうとしていることをチェックする時間を確保しましょう。

4、会場のチェック

順番が少し逆になってしまいましたが最後に「会場のチェック」ということでお話したいと思います。(ある意味今回のテーマで一番重要かもしれません。)
この会場のチェックという目的は「自分の時間を確保する場所を探す・確保する」ということです。トップ選手は必ず会場のどこに陣取るか、そして試合前にどこでウォーミングアップするかというのを決めています。ワイワイ、ガヤガヤしている中で「自分の世界に入る」のは大変難しいです。他の人に邪魔されず試合の準備をするというのは勝つためにとても重要なことです。立ち入り禁止の場所はもちろんいけませんがそれ以外であまり人目につかず、それでいてある程度動ける場所を会場に着いたら探してみましょう。


【関連ブログ】
試合前・中・後について「試合前の練習」
試合前・中・後について「試合後の振り返り」

 

「勝ちにこだわる」をコンセプトに指導しております。→指導プラン
映像分析・講習会、コーチ依頼につきましてはこちらまでお問い合わせ下さい。