自己紹介ブログが滞っておりました。すみません。
今回は社会人編の第8弾。「沼田勝主将になる」です。

2014年3月に行われた東京選手権で中村主将とダブルスパートナーの森田さんが引退されました。

試合後の打ち上げでの一枚(左から2人目が森田さん。4人目が中村主将)

私が次の主将に任命されましたがエースの森田さんと長年主将を務められた中村さんの2人分をどう補っていけばいいのか日々手探りの状態が続きました。

チーム内でのルール決め

新人として近畿大学から世界ジュニア卓球選手権ベスト8の「藤本海統(かいと)(下写真一番右」が入社して5名で新チームがスタートしました。とは言っても主将が変わったから何かが大きく変わるということはなくこれまで通りの練習が続きました。ただ部員数が6人から5人に減り、年長者2人が抜けたということでチームの平均年齢も低くなりました。

私は主将としてまず社員の方に応援してもらえる卓球部を継続するためにしっかりと業務を行っていこうと後輩達と話をしました。もちろんこれまでもそういう話はでていましたが年齢的にも若いチームになったので今一度気を引き締めるという意味もこめて改めてチーム内で共有することにしました。
そしてこれまでになかった以下 ルールを設けることにしました。

1、練習場への到着見込みの共有
2、練習時間の効率化
3、大会前の合宿の新設

「1」については皆それぞれ業務があり練習場に到着する時間が違うので何時頃に来れるか見込みを共有し、練習計画や練習相手などの参考にすることにしました。

「2」について、練習と休憩のメリハリをつけるために練習場に入る前に練習の内容や相手、時間などを細かく決めてから練習を行うようにしました。
※日鉄住金物流では一つの建屋内で練習場と休憩室が別になっている構造

「3」についてはこれまで大きな大会前は1日練習を2、3日行うというやり方でしたが、「合宿」という名目で練習場に泊まって練習後は対戦相手の試合を見て対策を立てたり、ご飯の時間を共有したりしてミーティングの時間も増やしました。

大きくこの3つのルールを設けて活動しいよいよ大会を迎えます。

新チームでの初陣

中村主将が辞める時に「沼田君がキャプテンになった瞬間2部落ちとかやめてね」なんていつものように私をいじり倒していました。それがずっと頭の中には残っていて「本当に落ちたらどうしよう」といつも思っていました。
他のチームも戦力補強しており、愛知工業大学は全日本チャンピョンと世界選手権代表を揃え、エリートアカデミーも海外遠征などで世界ランク保持者に勝利をしている選手もおり非常に厳しい戦いが予想されていました。
後輩たちもそういう情報は知っているのでそれぞれが危機感を持ったなか練習ができていました。

初陣となる前期日本リーグは福島県・郡山市で本大会が行われました。
本大会が行われる前にはホームマッチ・アウェイマッチを1戦ずつ行い原田鋼業、エリートアカデミーにそれぞれ勝利し2勝0敗で本大会に臨むことができました。
しかしながら新人の藤本が絶不調で自信を失いそれが試合中も垣間見え、チーム内でも「なんだあの試合は!!」という意見もでて決して良い雰囲気ではありませんでした。監督と藤本と私の3人で話し合いを重ね、今一度自分のスタイルや戦術などを整理して本大会まで練習を行いました。

その甲斐あって本大会に行くと各チームのエースと当たりながらも3勝2敗という好成績を収めチームの雰囲気も良くなっていきました。チーム戦ではエース対決を制するとチームの士気は上がっていきます。各チームのエースはどのチームも日本代表クラスなので負けはしても接戦が多く、チームとしても「よし次は俺がなんとかする!!」というようなリレーが自然と出来上がっていたと思います。
昨年まであまり出番がなかった藤田(青森商業高校→早稲田大学/下写真・右から2人目)も世界選手権の日本代表に勝ち、足立(東山高校→早稲田大学/下写真・右から4人目)もエリートアカデミー戦の0対2の後のない状況から2点取りをして、濵川(上宮高校→近畿大学/下写真・右から3人目)もシングルとダブルスの2点をフル出場してチームとしてはとても成長が感じられた大会でした。

最終戦では格上のシチズンに勝つことができ前期リーグは4位という成績でファイナル4への望みを繋ぎました。

最終戦のシチズン戦終了後

監督と選手の間にいる存在

主将と聞くと「選手の中のリーダー」のようなイメージでしたが実際一つの大会を終えてみて、「監督の考えていること」と「選手達が考えていること」をまとめ、分析して同じ方向を向くように微調整するのが主将の仕事ではないかと思うようになりました。

サッカー元日本代表主将の長谷部誠選手の「心を整える~勝利をたぐり寄せるための56の習慣」を読んでいた時にもこのような一文がありました。


<P71より抜粋>
なるべく全体を客観的に見わたして、チームに足りないことを探し、チームを整える存在であろうと思った。
声を出す選手が少なかったら、どんどん自分が声を出す。
逆にみんなが熱くなっていると思ったら、自分は冷静になる。
何か思いを抱いていそうな選手がいたら、汲みとる。
みんなを引っ張るリーダーというよりは、組織の乱れを正していくイメージだ。


まだまだ大会は続いていきますが自分なりに目指すべき方向性が見えたような気がしました。
この頃になると団体戦での自分の出番が少なくなっていきましたが客観的にチームや自分のことが見れるようにもなっていました。

次回の自己紹介社会人編第9弾は「沼田勝スーパーサブになる」をお伝え致します。


【関連ブログ】
自己紹介6-7 社会人編
自己紹介6-6 社会人編
自己紹介6-5 社会人編
自己紹介6-4 社会人編
自己紹介6-3 社会人編
自己紹介6ー2 社会人編
自己紹介6-1 社会人編