こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

新型コロナウィルスの影響で体育館の使用制限がかかったり、クラブが休みになったりと練習できないという環境にいる選手達も少なくなりません。しかしボールを打つだけが強くなる方法ではないのでこういう時だからこそできることを探して時間を無駄にせず過ごすことが大切なのではないでしょうか。頭を整理して、卓球脳を鍛え、家でできるトレーニングを行い、練習が解禁になった時点でスタートダッシュをする。これができるかできないかがこれからの試合の勝敗を分けます。
夏の大会まで3月はほぼ練習できないと仮定して実質練習で追い込めるのはおそらく3ヶ月ぐらい(4月、5月、6月)の期間になるでしょう。あっという間の3ヶ月になるはずです。
練習が再開してから頑張るのではなく頑張るのは「今でしょ!!」
っということで今何ができるか見ていきましょう。

自分が持っている攻めのパターンの洗い出し

卓球は基本技術や動き方などは体が覚えるまで反復で同じ動作を繰り返します。頭で覚えるというより体に覚えさせる感じです。しかしこれは技術的なことであり戦術的な面はそうもいきません。戦術はある程度決まっているパターンを頭に覚えさせ、そのパターンを試合のどの場面で繰り出すかを判断して実行します。最終的にはその戦術を実行できるかどうかが勝負のカギを握りますが掘り下げてみるとまずたくさんあるパターンの中からどのパターンを選択するかが大事になります。更に掘り下げて考えてみるとパターンを選択するには数あるパターンをデータとして蓄積しておく必要があります。蓄積するために常に頭の中を整理しておき新しい情報を入れても頭がパンクしないようにスペースを確保(頭の整理)しておかなければいけないのです。

ということでまず普段何気なくプレーしていることを「見える化」してみましょう。「見える化」するには紙に書き出すことが一番です。

パターンの洗い出しの参考例

上記の例のように最低でもサーブから(以下SV)5球目まで、レシーブ(以下RV)から6球目までの展開を洗い出しておくことが必要です。このパターンが多ければ多い程自分はたくさんのパターンを持っているということです。
はじめのうちは今の自分が持っているパターンを洗い出していくつぐらいパターンを持っているのかを把握してみましょう。それが出来たら次は「もう少しこういう攻めのパターンもできるのではないか」と考えてみて新しいパターンを生み出して自分のパターンを増やしていきましょう。
このように目に見える状態にしておくことによりイメージもより具体的になりますし実行するのも容易になります。あとは試合の場面に応じてどのパターンを使えばいいのかを選択するだけです。

机の上のモノも決まったところに整理しておけば必要な時にすぐに取り出せるはずです。卓球の戦術もこれと同じなのです。

体幹トレーニング

ダッシュやサーキットトレーニングなどはある程度広いスペースがなければできませんが腕立て、腹筋、スクワットなど場所を取らないトレーニングは家でも行う事が出来ます。
その中でも特に体幹トレーニングは行ってほしいトレーニングです。体幹トレーニングは腕立て、腹筋のように純粋な筋力アップというよりは体のバランスを整えるというような意味合いになります。
今はYouTubeでたくさんの動画が投稿されていますので参考にして取り組んで欲しいと思います。

先日練習が当分休みになるので当アカデミーでも体幹トレーニングを紹介して全員でやってみました。内容は知っていても普段行っていないので30秒ほどの短い時間でも体がグラグラしてしまい我慢することができません。でもこれを続けることによりできてくるようになりますし、少しずつプレーにも反映されていきます。
「しっている」ではなく「している」ということが大事なんですね。

4月以降の練習計画を立てる

ただ漠然と「練習を頑張る」だけでは強くなること、試合で勝つことはできません。そこには頑張る為の目的があると思いますし、強くなるには自分がすべきことを明確にする必要があります。野球のイチロー選手やサッカーの本田選手など一流のスポーツ選手もよく「準備の大切さ」を説いた言葉がたくさんあります。

ここに休校期間中のため自宅待機となっているA君とB君がいます。A君は練習ができないのはしょうがないとゲームやテレビを見ています。一方のB君は家でできるトレーニングをしたり練習が再開したらどんな練習をするか考えています。
いざ練習が再開になった時にこの二人の選手のうちどちらがスタートダッシュを切れるかは明白です。おそらく練習の再開時期は日本全国さほど変わらないはずです。そして再開してから夏の試合までの期間も同じなわけです。ここからは限られた時間をいかに有効に使うかが大切になってきます。時間だけは平等に与えられます。頑張っている人には26時間にしてあげるということはありません。

話を戻しましょう。

では具体的に練習計画とはどのように作成したらよいのでしょうか。
計画の作成フォーマットに正解はないので自分にとって分かり易い内容になっていれば問題ありませんが下記3点は是非入れて頂きたい項目になります。
1、月間の目標
2、練習で注意する点
3、次の月に向けて

この3つの項目を更に細分化していければより具体的になり行動に移しやすくなります。

よく目標はたてたけど実践できなかったという話を聞きます。
せっかく立てた目標が「絵に描いた餅」にならないように常に自分の目に触れるところに貼ったり、出来たか出来なかったか自己採点をしたり工夫をして継続して取り組めるようにしましょう。


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