最近は暇さえあれば読書に時間を費やすのですが自動車メーカーの「トヨタ」に関する書籍は好きで何冊も見ます。そこで毎回感じるのはどの分野にでも通用する部分があるなということです。一例を紹介します。
・成功事例に学びながらも、そこに「自社流の知恵」をつけて自社で使えるものに変えていく
・人は困らなければ知恵は出ない
・無理難題があるから、改善しようと思う。ただし、それは自然発生的にそうなるのではなく、無理難題を与え続ける文化が企業の中になければ、そうはならない。頑張れ、頑張れのかけ声だけではダメで、問題は、どれだけ困らすことができるかに尽きます。


ヒト・モノ・カネさえあれば何でもできるわけではないんですね。
私も困っていることはたくさんありますが知恵を働かせず経営資源がないと憂いているだけというなんとも情けない男・・・。それでは何も変わらないということです。むしろあることにより考える事を辞め退化していくとも書かれています。

おぉっしゃー★無理難題上等★知恵を絞って常にアンテナを張って半歩でも前に進めるぞー★

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

今回は卓球をする上で大変重要な「台からの距離」「フォーム」の関係性について見ていきます。皆さんもご承知の通り男子と女子ではプレーする位置が違います。男子は中陣で打ちあうのに対して女子は前陣で速いラリーをメインにして戦います。それによりフォームの大きさも違ってくるので自分のプレースタイルを理解した上でフォーム作りをすることが大切なのです。

1、下がれば下がる程フォームは大きくなる

卓球は前陣でプレーする場合は小さいフォーム、後陣でプレーする場合は大きいフォームで打つとされます。台から遠くなれば飛距離を出す必要がありますので必然的に大きいフォームで打たなければいけません。それに対し前陣の場合はボールのリターンが早い為大きいスイングだと振り遅れてしまうので小さいフォームで打つ必要があります。これらの事から台に近くなればなるほどネットに近くなればなるほど小さいフォームで、下がれば下がる程大きくして打つ必要があります。
これらのことを理解した上で普段自分がプレーしている位置が前陣なのか後陣なのかでフォームを作っていく必要があります。

一般的に小学生、若しくはそれ以前の年代ではフォームを小さくして台に返すことに重点が置かれ、力がついてくる中学生以降でフォームを大きく打つことを意識させることが多いですが特にフォアハンドに関しては年齢に関係なく大きいフォームで打つことが大事です。男子でも女子でもフォアハンドが弱くて強い選手はいません。中国の選手はフォアに粘着性のラバーを貼っているということもありますが小さい頃から大きいフォームでダイナミックなフォアハンドを打ちます。そりゃフォアハンドが弱い中国選手がいないわけですよね。

2、前陣でも大きいスイングをすることが必要

先の項目で後陣の場合は大きいスイングをする必要があると言いましたが前陣でも大きく振る必要があります。「言ってることが違うじゃないか!!」と思われた方。もう少しお付き合い下さい。
ボールがプラスチック製に変わり回転量やボールのスピードが落ちたことにより以前よりラリーが続くようになったと言われています。それらの要因で前陣で連打をしても威力がなければ今の卓球では倍返しされ逆効果となることがしばしばあります。その為「前陣で大きいフォームで尚且つ早いピッチで戦う」必要があるのです。しかしながら「大きいフォーム=威力があるボール」とは限りません。理想は小さいフォームで威力のあるボールを打つことですが実際はある程度大きいスイングを取らなければボールに威力、飛距離を出すことはできません。反復練習で少しずつ力の出し方を覚えていくことが大切です。

大きいスイングと聞くとバックスイングからフォロースルーまでを大きくと捉えてしまいがちですがそうではなくフォロースルー側を大きく取ることが大切と考えています。男子の丹羽選手なんかが典型的な例です。ほとんどバックスイングをとらずにフォロースルーを大きくする打ち方をしています。フォロースルーを大きく取ることによりボールを長く持つことができ打球が安定するというメリットもあります。

3、ボールに合わせてプレーすることが全て

これまでスイングの使い分けや重要性を書いてきましたが結局のところは来るボールによってスイングを変えれるかどうかが勝敗を分けるのです。全てのボールに対して同じスイングをするわけにはいきませんので大きいスイングで打つのか小さいスイングで打つのかを自分で判断することが大切です。いかに来たボールに合わせ、反応し、そのボールにあったフォームで打てるかというのが大事なのです。
これは毎日練習をする中で「今の自分のスイングはどうだったのか」「間に合っていたのか」「反応はしていたが判断が間違っていた」などと自己分析を積み重ねることにより改善されていきます。ただボールを追うのではなく1球ごとに振り返りをすることがレベルアップには欠かせないのです。


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