良くも悪くも選手によって勝ちパターンや負けパターンはある程度決まっているものです。
その中であっさり負けてしまう、粘り強さがない、ストレート負けが多い選手がおります。
なぜそのような試合展開になってしまうのか?
3つの特徴から分析していきたいと思います。
1、長いラリーで得点するパターンが少ない
プレースタイル的にラリー戦が得意な選手、速攻が得意な選手などそれぞれいると思います。どちらも一長一短がありますがラリー戦が苦手な選手は0-3で負ける確率が上がると考えます。
ラリー戦が得意な選手は基本的に粘り強いプレーが多くクセのあるボールや緩急のあるボールに対応する能力が高いという特徴があります。俗にいう「入れるのがうまい」選手になります。総じて対応能力が高いので簡単にミスをすることも少なく根気強くプレーできるため簡単に点数を取られにくいため0-3で負ける確率は低くなるのではないでしょうか。

2、リスクの高い攻撃が多い
ハイリスクハイリターンがメインのプレースタイルは格上の選手に勝つことがある一方で0-3で負ける確率も高いスタイルと考えます。
ある程度ミスを覚悟してのプレーが中心となり難しいボールに対しても強気に攻めるため安定感にかけるところがあります。トップ選手になるとハイリスクハイリターンのプレーをしながらも繋ぐボール、丁寧に打つボールとのメリハリができていますが多くの選手の場合はハイリスクのプレーとなると全てのプレーがハイリスクになってしまいミスが多くなってしまいます。またミスを覚悟でのプレーのためミスをしても「次は入るだろう」というある意味で楽観的なプレーになりやすいため、失点しても精神的に落ち込みにくく結果的に0-3で負けてしまうということに繋がることが要因の一つと考えます。
3、自分主体のプレーで相手のプレーが見えていない
選手にはそれぞれプレースタイルがありますが試合で勝つには時にはそのスタイルを崩しても相手の弱点を突くプレーが必要なときがあります。”スタイルを崩す”とは言っても全くあべこべなプレーをするわけではなく
「攻撃が得意な選手でもあえて自分からは攻撃せず先に相手に打たせる」
「フリックやチキータが得意な選手でもツッツキを多用してみる」
というような戦い方が必要な時があります。
0-3で負けることが多い選手はこのような戦い方ができず自分主体のプレーばかりになりどんな相手でも自分から打つ、相手が誰だろうと得意なサーブを出す、というようなプレーになりがちです。
試合をしながら相手の弱点を探して、自分が持っている武器の中で何を使用する事が弱点を突くことにつながるのか考えてプレーしてみましょう。
様々な戦型やラバーの種類がある卓球競技でトーナメントを勝ち抜くということは容易なことではありません。しかしトーナメントを勝ち抜ける選手は往々にして苦手な戦型が少なかったり対応力が高い選手です。
またリーグ戦においても得失点の計算になった場合に1ポイントを取る、1ゲームを取る、など少しでも得点を取っている方が有利になります。少しでも点数を取り、セットを取り、ゲームを取れるように今一度自分のプレーを考えてみましょう。