最近料理をしながらAという食材に対して毎回同じメニューになってしまうことに悩み新しい料理を試みるが結局はいつものメニューが作り慣れてるからいいなと成長する気が見られない男です。

こんにちは。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール

指導の現場でよく耳にする「戻る」という言葉。「振ったら戻る、戻す」「動いたら戻る」などいろいろな使い方がありますがレベルが上がるにつれてこの「戻る」という考えより「準備する」という考え方に変えていくべきだと日々の指導で感じています。

戻す、戻るの定義って何??

例えば小さい子供にフォアハンドを教える時には右利きであれば「右腰の辺りからラケットを出し打ったらまたその場所に戻す」という動作を繰り返し行い技術を習得させます。そしてある程度ラリーができるようになると次はフットワークや切り替えしの練習に移ります。その時は「バックサイドを出発点としフォアサイドに動いたらまたバックサイドに戻る」という動作で習得していきます。これらの技術習得にはすべて「出発点へ戻る」という動作が行われています。

このように「戻る」という行為は決まったフォーム、決まったコースを繰り返し行う時に用いられ、戻るべき場所が存在していることを言うと私は理解しています。

レベルが上がっていくと「戻る」行為自体がリスクになる

卓球は時間を奪いあう競技でもあります。
自分の時間をより多く作れる選手が試合では勝ちます。相手に時間を与えず自分の時間を確保する為に様々な戦術を駆使して試合を進めます。そんな中、戻るという行為は時に攻めの障害になる時があります。
例を見てみましょう。

①相手はフォアにブロックしてきた
②自分はフォア側に動いてストレートへドライブする
③相手は再度フォアへブロックしてきた

問題はこの展開の時の②と③の間の戻る動作についてです。

基本のフットワークの考え方だと
「フォアハンドを打つ→バックサイドへ戻る→再度フォアへ動きフォアハンドを打つ」
という感じになります。
「毎回バックサイドに戻って『戻りました』というボタンを押してから動かなければいけない」というルールがあれば別ですがこの場合、戻るというの動作は無駄以外のなにものでもありません。
「連続でフォアに来るのは初めからわかっていたわけではなく結果論戻る必要はなかったかもしれないがプレー中はそんなことわからないからやはり戻るべきだ!!」と言う方もいるでしょう。しかし私は戻ってから動く(一度リセットしてから動く)という動作は非効率的でありそもそもそんな時間はないと思っています。戻る動作を速くするよりどの位置からでも動ける動作を身に着け次球に対する準備をすることのほうが重要と考えます。
卓球は「100m走をしながらチェスをする」競技です。立ち止まってる時間などないのです。止まってしまうことは相手に主導権を取られるということなのです。

先読み・予測ができなければ準備はできない

これまで「戻る」の考え方について述べてきましたが次はいよいよ「準備」についてです。準備は出たとこ勝負ではできません。先読み、予測があって始めて準備することができるのです。
攻めの例を見てみましょう。

最後の?はどういう展開になるでしょうか。(あなたはSV側の人間の立場で準備します)
一つ前の展開で「速いタイミングでストレートへ」というポイントの他に「相手の打点が少し落ちた」ということを補足として付け加えます。
となるとおそらく答えはこうでしょう。
答え:クロスへドライブ!!

この予測を踏まえ準備すべきポイントを考えてみましょう。
ポイント①フォア側へ少し動いておく
ポイント②打点が落ちており強打の可能性は低い為、カウンターを狙う気持ちを持つ
ポイント③再度相手の体勢、インパクトの瞬間を見てボールの判断をする


この3つのポイントのように分析をし仮説を立て、その仮説に対してどう対応するか備えることが準備です。
闇雲に来たボールを打つのではなく、「来るだろう」「来させる」などの読みや予測、仮設を立て自分が送ったボールに対して次にどんなボールがくるか準備態勢を取っておくことが重要なのです。

読みや予測は打球練習の時以外でも鍛えることができます。卓球は「〇〇を狙えば次はフォアに来やすい、バックに来やすい」というセオリーが存在します。そのセオリーを学び仮説を立てる為のデータとしてインプットすることが「準備」を強化する上では欠かすことができません。
みなさんもミーティングなどで話あってみてはいかがでしょうか。


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