こんにちは。
新年度もワクワクさまです。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール
卓球にはたくさんの用具があるようにたくさんの戦型(プレースタイル)があります。ラバーも違えば利き手も違う、体の大きさも違うとここまで一つの競技の中で多種多様なプレースタイルが存在するのは卓球ぐらいではないでしょうか。
トーナメントを勝ち抜くための必要な要素の一つに「苦手な戦型を作らない」というのがあります。これは何試合もする上で自分の得意な戦型だけでなく苦手な戦型とも戦わなければいけず、それら全てに対応できなければ頂点までいけないという意味です。まさにそれを体現しているのが先日全日本選手権で10度目の優勝を果たした水谷選手です。同大会で13年連続決勝進出していますがその一番の要因は「苦手な戦型がない」からだと私は考えております。おそらく本人の中では苦手な戦型・相手はあるのでしょうがそれに対応する戦術の引き出しをいくつも持っており相手をすぐに分析できるから苦手な戦型がないように見えるのでしょう。しかしながらそれを頭で分かっていても実際にプレーに活かすのは大変難しいことですがそれをすんなりやってしまうのが彼のすごい所です。
戦型を知るということは戦術を考える際に不可欠なことなので是非覚えてほしいと思います。
では具体的にどのような戦型があるのかご紹介致します。
【大分類】
~シェークハンド~
①フォアハンド主戦型
・フォアハンドを中心に戦い、比較的フットワークが良い
②両ハンド型
・フォアハンドとバックハンドの比率が同じくらいで戦う
③シェークハンド異質型
・片面に表ソフトや粒高などを使用して戦う
④カット主戦型
・中・後陣でカットなどの守備をメインに戦う
~ペンホルダー~
①ペンホルダードライブ型
・裏ソフトを貼りドライブを主戦に戦う
②ペンホルダー前陣速攻型
・表ソフトを貼り前陣で戦う
③ペンホルダー異質型
・粒高やアンチを貼り戦う
大きく分けるとこんな感じです。
試合で対策を立てるときはまずこの「大分類」を覚えておく必要があります。次に「中分類」「小分類」の下記項目を追加します。
【中分類】
①SV・RV多彩型
・ SV・RVの種類が多い
②パターン攻め型
・パターン化された攻めを中心に戦う
③単純化ラリー型
・回転やプレーに複雑さがなくラリー戦に強い
【小分類】
①SV・RVの質
・ 回転量やスピードはどれくらいか
②パターンのパターン
・どのタイミングでそのパターンを使っているか
③感情の表現
・ポーカーフェイスか声をだすかにより相手の感情を読む
これらの要素を加味して戦術を組み立てていく必要があります。自分自身で分析できない場合は指導者の方やコーチと一緒に戦型別のスタイルについて勉強していくことが大切です。
次回は具体的に一つずつ戦型を見ていくことにしましょう。
【関連ブログ】
「戦型別試合で使える戦術シリーズ」
・対フォアドライブ主戦型
・対両ハンド型
・対シェークハンド異質型
・対カット主戦型
・対ペンドライブ型
・対ペン前陣速攻型(ペン表)
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