こんにちは。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール

早いもので今年度もあと2か月程で終わりますね。この寒さももう少し耐えれば春の暖かさが待っていますので今日も寒さに負けず頑張っていきましょう。

皆さんは試合で勝つために日々厳しい練習を続けていると思います。
そう。全ては「試合で勝つために」。
中には「体を動かしたいから」、「卓球が好きで楽しくやりたい」という方もいると思いますがここでは「試合で勝つ」ということを最終着地にお話しさせて頂きたいと思います。
私がコーチをしている選手達に

「練習の為の練習はしない」

という事をよく言っています。
これは試合でやらないこと、もしくは自分のプレースタイルに不必要なことはしないということです。これらは練習の為の練習、もしくは自分のスタイルを理解していないこととなります。いくつか例を紹介します。

1、攻撃選手がカットの練習をする
攻撃選手にとってカットをする場面は試合でどれくらいあるでしょう。ほとんどないと言っていいでしょう。それなのにカットの練習に時間を割くのは意味がありません。

2、前陣でのプレースタイルの選手が下がったプレーをする
特にバックに異質ラバー(表ソフト・粒高等)を貼っている選手に該当します。基本的に前陣でプレーするのに練習の時は中陣でラリーをするのは何のためでしょうか。そういう選手は「ある程度全ての技術、全ての事をできないといけない」という考えが多いです。
練習する項目の優先順位をつけて無駄な時間を過ごさないようにしましょう。

3、前陣プレーなのにスイングが大きすぎる
台との距離が近いのに大きなスイングをしてしまうということは振り遅れを生み、速いラリーに追いつかない為、台から下がってプレーせざるを得ないということです。これらは自分のプレーをしっかり分析できておらず、「なんとなく」という安易な考えな為に起こります。

かくいう私も先輩にこの言葉をかけられるまで自分で気付かない所で「練習の為の練習」をしていました。自分の中では必要と思っていても分かる人には無駄な練習をしてるのがわかるんですね。なかなか自分だけで軌道修正するのは難しいものです。
それに加え「沼田って練習が上手いよな」と皮肉られたものでした。
ここでいう「練習が上手い」というのは試合で使うか使えるかは抜きして一つの課題練習を行うのが上手いということです。
つまり「練習の為の練習」ということに繋がるわけです。
俗にいう「トレチャン(トレーニングチャンピオン/練習の時だけ強い選手)」です。

この現象に陥らない為には指導者もしくは選手自身が自分のプレースタイルと目指すべき方向性を定めなくてはなりません
・練習を毎日頑張ってるけど試合で勝てない
・試合では練習でやってることがだせない

このように感じている選手はもしかすると「練習の為の練習」をしている可能性があります。
まずは自分の卓球を整理することが「試合で勝つ」第一歩です。
体を動かすことだけでなくちょっとだけでもいいので脳みそを動かしてみましょう。

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