こんにちは。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール
八戸卓球アカデミーを始めて2週間が経過しました。
たくさんの選手に参加頂き有難い限りです。
本日は質問会を開催しました。当初予定していた時間からオーバーしてしまうぐらい質問攻めにあいました。(笑)聞けばでてくることでてくること。(笑)普段の練習からそういう元気な姿勢でやってもらいたいものです。(笑)
毎日子供たちを指導していく上で自分自身も勉強の毎日です。選手はそれぞれレベル、年齢、これまで指導されてきたことなど違うものがたくさんあります。同じ内容を伝えるにしても選手によって伝え方を変えていかなければいけません。指導者の立場として自分ができること、そしてしなければいけないことは何なのだろうと考えてみました。
一瞬の変化を見逃さない
八戸卓球アカデミーでは基本練習を徹底して行っています。全員が同じメニューを行うことが多いですが毎日同じ課題練習をしていても子供というのは何かしらの変化があります。特に小学生は集中力が持続する時間が短いのですぐに飽きてフォームが崩れたり、態勢が崩れたりします。しかしそんな中でも突然いいボールが入ったり、力が抜けてフォームが改善されたりすることがあります。その時には
「ほらっ今のボール良かったじゃん」
「そう。それだよ」
などと声をかけます。本人たちは無意識で行っていることなのでそれを意識的にできるように「気づき」を促します。
その「一瞬の変化」を指導者が見逃さないことが大事だと思います。指導する上では「教える」という事も大切ですがそれ以外に「子供たちの変化に気付く、見つける」ということが必要なのではないかと思っています。
長所を見つける
同じ練習をしても成果は一人ひとり違います。もちろん毎日反復練習をすればある程度誰でも技術を習得することはできます。でも指導する立場としては一つの課題に対して選手がどういう気持ち、意識で取り組んでいるかを注意深く見る必要があると思っています。具体的に言うと習得するスピードが速いのは何故か、逆に何が悪くてなかなか習得できないのかということの分析です。単純にすぐに習得できた技術はその選手にとって長所の部分になり、遅い部分は短所の部分と考えられます。選手自身が「これが自分の長所なんだ!!」と認識したときは更に成長のスピードは加速します。そしてそれはその選手のプレースタイルの形成に繋がります。フォアドライブに威力がある選手はフォアハンド主戦のプレースタイルになり、ブロックが上手い選手は攻守のバランスで勝負するスタイルになるといった具合です。この見極めができたら次はより自分のスタイルを強化する為に練習の内容を少しずつ変えていきます。特に多球練習の時は長所の部分を多めに時間を費やします。平均的な選手より何かが突出している、技術の偏りがあるという特徴を持っている選手は私的に非常に興味をそそられます。それを見つけ、伸ばし、選手自身がその長所を柱にして、どんどん枝葉をつけて自分だけのスタイルを確立する為のきっかけ作りをするのも指導者の役割だと思います。
目指せ戦闘民族サイヤ人
ちょっと話が横にそれてしまいそうなので補足を少し。
戦闘民族サイヤ人とは漫画「ドラゴンボール」にでてくる「死の淵から蘇る度に戦闘力が上がる」性質を持っているキャラクターのことです。
ここでは「苦しい練習を乗り越えることで自分自身が成長する」という意味で捉えてもらえればと思います。
今のご時世、精神論で語るのはナンセンスなのかもしれませんが少しだけお許し下さい。
ビジネスの世界でもスポーツの世界でも、何か大きなプレッシャーを与えられたり、苦しい状況に置かれたりしても、それを乗り越えた後はすごい成長を感じられたり自信が持てるようになったことが誰しもあると思います。
練習でも同じようなことが起こり得ます。
多球練習などでひたすらボールを追い続けると次第に息が苦しくなってきてフォームが崩れ、足も動かなくなってきます。その時は疲れていてどう動いてどう打っていたかというのはわからなかったりします。しかしこれが翌日、同じ練習を体力満タンの状態でスタートした時に、時として「あれっ??前よりボールにパワーが伝わっている気がする」「なんか今までよりも軽く動けてる気がする」などという感覚になることがあります。これが死の淵から蘇り戦闘力が上がった」状態です。
「苦しい・疲れた」という状況だと力が抜けた状態になり、必要最低限の力で打ち、動こうとします。案外その状況で打っている時が理想的な力の入り具合だったりすることがあるのです。
強い選手でも大会で一度大接戦を乗り切った後、一気に優勝まで行ったという話を聞く時があります。これも一度死の淵を経験したことによりレベルアップした例といえます。もしかしたら私たちは皆サイヤ人の細胞が組み込まれているのかもしれませんね☆
今の時期熱中症や水分補給には十分気をつけなければいけませんが選手の限界点を見極めサイヤ人から超サイヤ人になる選手を育てたいものです。
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