こんにちは。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール
今回は前回整理した項目1・2について詳しく見ていきましょう。
1、自分の得意技術・不得意な技術を分ける
このお題についてはすぐに書き出すことができたと思います。
そもそも自分の中で得意・不得意という線引きされたのはいつからでしょう。毎日練習する中でいつからか自然とできる技術とそうでない技術と差が生まれてきます。
フォアハンド(以下FH)とバックハンド(以下BH)を例に見てみましょう。
どちらも毎日1時間練習するとします。
それを1か月、1年と継続してみます。
するとFHのほうが威力がでる、BHのほうがコントロールが良いなど両方の感覚に微妙なズレがでてきます。
FHもBHも同じ時間練習したはずなのに・・・
つまり得意・不得意というのは
得意 (長所)=無意識にできるようになった
不得意(短所)=同じように練習してもなかなか上達しない
と置き換えることができます。
得意技術(長所)は無意識でもできているが不得意(短所)としている技術に関しては意識的に取り組まないと改善されるものではありません。
長所を伸ばすことももちろん大切ではありますが本気で上位クラスでプレーをすることを考えている選手はこの短所をいかに改善し、長所に結び付けるかが大事になると私は考えております。
卓球は個人スポーツです。
自分の苦手な部分は誰かがフォローしてくれるということはありません。
自分でどうにかするしかないのです。
この長所と短所をバランスよく練習していくことが大切です。
2、試合での得点が一番多いプレー、失点が多いプレーをまとめる
この項目に関しては記述の通り数字で見ればすぐにまとめることができます。何のプレーで点数を取ってるのか、何のプレーで点数を取られているのかを見ていきましょう。
もちろん対戦相手によって多少の違いはあると思いますが振り返ってみればおおよそ同じようなパターンになっているはずです。
試合中は特に興奮状態にありますので客観的に見ることが難しい為、改めて自分でまとめる時間を取ることにより自分のプレースタイルを確認する必要があります。
今回例として挙げた3つの中を見てみましょう。
得意プレーの「1」に関してはおそらくSVがけっこう効くため3球目に自分が得意としているフォアドライブを打つことができているのでしょう。ここまで分析ができていれば次のステップとしては「5球目まで」をパターン化できれば更に効果的になります。レベルが上がる程ラリーも増えますので3球目までで決まる場面は減ってくるので次の「5球目」という意識・準備をすることで得点率はグッと増します。それに加えLsvでのサービスエースがあるということは相手としては長いSVを待つ可能性がありますので、短いSVに対してのRVの入り(反応)が遅くなることが考えらます。相手に応じてSVの長短を使い分けることが大事になります。
次に失点のパターンを見ていきましょう。
ここでは不得意技術でも挙がっている「バックハンド」というのがキーとなりそうです。
おそらくこの選手はフォアが得意ということで
・「フォアドライブを打ってやろう」
・「フォアが打ちたい」
という意識が高いと思います。その為バックに来たボールに対しての反応・準備が遅れてしまいミスへ繋がると考えらます。このことから対応策としては「バックハンドを振る意識を持つ」ということが大事になります。「なんだそんなことか。」と思われる方もいるかもしれませんがこれが意外とできないものです。何故ならバックを意識することによりフォア側へ影響がでるからです。おそらく初めのうちは「今まで入っていたフォアドライブが入らなくなった。」とか「決め球を打てたのが反応が遅れ繋ぐことしかできなくなった。」等の事象が発生してきます。それはそうです。今までは「フォアで打つ」と思っていたところを「バックで打つ」と思ってるんですから無理もありません。しかしこのフォアとバックで発生している乖離を少しずつ解消することによりスムーズな両ハンド、ひいては「高い打点で攻める」という一段上のレベルへ行くことができるようなります。
このように少しずつ自分のプレーを細分化していき自分の事を更に知っていく必要があります。
さぁこれまで書き出した内容を見てみましょう。
改めて自分の卓球の特徴が見えてきたと思います。
整理ができると練習の時に自分が意識するポイントもおのずと見えてきます。何のための練習をしているのかという目的意識を持つことが大切ですので是非三日坊主にならず定期的に振り返りの時間を作りましょう。
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