いや~ラグビー凄かったですね~~☆☆☆☆☆リアルタイムで見れなかった試合もありますがハイライトを見るだけでも感動。感動。スタジアム皆で試合をしている雰囲気が伝わってきました☆試合以外でも台風の影響で試合が中止になったカナダ代表が釜石でボランティア活動をしてくれたというニュースを見てこれまた感動(涙)
スポーツの力って凄いですね☆

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

今日は長所短所の関係についてのお話です。
卓球をやり始めた頃、フォア・バックと同じ時間練習しても自分の感覚としてどちらかが打ちやすく、どちらかが上手くできないという微妙な差があったと思います。これが長所(得意)短所(不得意)です。長所の練習は楽しいしラリーも続くので自然と上手くなっていきます。初めはその長所だけでも試合で勝つことができますが次第に自分の長所だけでは試合で勝てなくなり短所にばかり目がいくようになってしまいます。すると自分の長所を見失い最終的には自分の目指すべきスタイルが見えなくなってしまうということが起きてしまいます。おそらくこれは誰にでも起こることであり強くなるには必要なことです。
野球の野村監督の言葉にこういうものがあります。

「長所を伸ばすには短所を鍛えろ」


私は現役時代、こと動くことに関しては人よりも速く動く自信がありそれが自分の長所だと思ってやってきました。しかしある程度の成績はでてもそれ以上、上に行くことができない時期がありました。対戦相手は全国トップクラスから日本代表クラスまでレベルの高い相手ばかりなのでそもそも勝ち上がることが容易ではないですが、それでも自分の中で強くなってきたという手ごたえを感じることができませんでした。
ちょうど私が社会人になる2006年ぐらいから卓球のスタイルが高速卓球(今は超高速卓球と呼ばれる)と言われ台に近い所で両ハンドを使い、速い打点で攻めるプレースタイルに変わり始め、中高生でも実業団選手に勝つような時代になりました。ちなみにその年は水谷選手が高校生で全日本を獲りました。

私は元々バック系の技術を苦手としており、それをカバーする為にも速く動くことを意識していましたが次第に台から下げられる展開が多くなりました。このあたりから自分の長所の「動く」ということが一気にマイナスに働いているのではないかと感じ始めたのです。

そこで高速卓球の中で育ってきた後輩たちに意見を聞いたりバックハンドやチキータを教えてもらったりして自分のプレーにプラスしていくことにしました。

私の場合の「短所を補い長所を伸ばす」ということは「自分のプレーにバックハンドを組み込みこれまでよりもフォアハンドの打球点を高くし得点率を上げていく」というものでした。そこで練習の優先順位としては以下の通りとしました。

1、徹底したバックハンド技術の修得(フォーム作り、ミスをせず打ち続けるなど)
2、プレーの中でバックの比率を増やす(特にバックサイドは回り込む数を減らす)
3、バックハンドを使った新しい戦術を作る為にシステム練習を行う
4、試合で使えるように訓練(大学や実業団を回りたくさん試合をする)

技術を習得するのも難しいですがそれ以上に自分のプレーにその技術を組み込んでいく作業が非常に難しかったです。今までフォアで打っていて所をバックハンドを使い、より台から下がらずプレーしなければいけないのでプレーに迷いがでて以前よりも動きが悪くなり、成長するどころか今まで負けたことのない相手にも負けるようになりました。(この時期は本当に自信がなくなり日常生活全てが嫌になっていました。)
それでも周りの方のお陰でなんとか継続して練習に取り組み様々な試行錯誤をして少しずつ方向性も見えてきて自信をもってプレーできるようになっていきました。次第に試合でも結果が出始め日本代表選手に勝ったり団体戦のラストという場面でも勝ち星を取れるようになりました。

引退するまでバック系技術が苦手ということに変わりはありませんでしたがそれでも自分の長所であるフォアハンド、脚力に繋がるような新しいスタイルを作れたことは間違いありません。
短所・弱点の無い選手なんていません。全部が100点の選手は言い換えれば何も特徴のない選手と言えると思います。(実際全部が100点の選手がいれば最強の選手かもしれませんが・・・)

短所を長所にしようと言っているわけではありません。 短所を鍛えていく中で副産物のように新たな発見があり自分の武器になることはあると思いますがそもそも無意識のうちにできるようになっていることが長所と考えていますので短所が長所を追い越すという事はないと思っています。根本は変わらない中でいかに長所を活かすかが大事だと思います。
自分の長所、得意な所を活かす為に短所の役割を考えうまく共存できるように練習していくことが大切だと思います。

今は指導する立場になっていますが子供たちの長所と短所を見極め、少しでも成長できるようなアドバイスができるように日々探求していきたいと思っています。


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