八戸の小中学校の夏休みは今日で終わる所がほとんどです。青森の夏は短いです。
朝方はちょっと肌寒いぐらいでしたからいよいよ夏も終わりです。なんだか寂しい限りです。

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

ミスを減らすシリーズ第二回目。
卓球は全てのボールをフルスイングで100%のパワーで打てたらいいですが実際はそうもいきません。強打できるボールもあれば繋がなければいけないボールもあります。その判断ができるかできないかでミスが多くなるか少なくなるか決まります。判断をした結果、強打で狙う、ブロックで繋ぐというプレーが必要になります。これが「打つボールを選択」するということです。では選択するにはどうしたらよいか見ていきます。

1、自分のプレーを振り返りミスの多い技術、パターンを把握する

自分がレベルアップする上で自分を知ることがまず大変重要となります。そこでまず試合の時に自分がどういうボールをミスをしているのかを把握しておく必要があります。「1、フォアに打たれたボールに対するカウンターミスが多い」「2、バックにツッツキをされたボールに対してバックドライブのミスが多い」など思いつくことは全て書き出しましょう。次に具体的にどういうミスをしているのかを書き出します。例で出した二つを分析してみると
————————————————–
1、【ミスの種類】カウンターミス
 【どういうミスか】オーバーミス
2、【ミスの種類】バックハンドミス
 【どういうミスか】ネットミス
—————————————————
などです。
次に果たしてそのボールは今の自分の実力で入るボールなのかどうかを検証する必要があります。あくまで自分の判断で構いませんが普段ミスをしている状態(ミスをしている確率、入る自信等)をしっかり振り返って客観的に判断することが大切です。
——————————————————————–
1、検証結果→普段はもっと入る確率が高いが相手の回転量が多くミスが多くなった
2、検証結果→バックハンドでの攻撃を増やす練習をしている最中でまだ練習でもミスが多い
——————————————————————–
このように検証ができれば自分が何故ミスをしているのかを把握することができます。「1」の場合は普段の練習の相手より試合の相手の実力が高いことが考えられます。「練習でできていることが試合で出来ない」というマイナスなイメージで考えられますがこの場合はそうではなくボールの質が高く返球が難しいということなのでマイナスで捉えることはありません。しかしながらこのままずっと打ち続けていたのではミスは減りませんのでここでは「狙うのではなく繋ぐ」という選択をする必要があります。
「2」の場合はバックハンドを振る目的がはっきりしています。練習の時から取り組んでおりミスが多いのを承知でそして自分自身のレベルアップのためにやっていることですので間違いではなりませんが、ミスを減らし決定力を上げる為に角度やスイングなどを微調整して強打するボールと繋ぐボールを判断していく必要があります。
このように一度自分自身のプレーを振り返ってみましょう。

2、強打するボールと繋ぐボールの線引きをする

前述した「1、カウンターでのミス」を例に見ていきます。自分のレベルより相手のレベルが高い場合は強打できるボールは少なくなります。まずその事を念頭に入れておく必要があります。しかし強打できるボールが少ない中でも「このボールだったら強打できる、これは難しいボールだから繋ぐ」という線引きをしておく必要があります。特に中学生・高校生のカテゴリーにおいてはこの判断を強く意識して取り組むことが大切です。ある程度技術力がつき、来たボールを全て狙いにいきたくなる時期がこの頃になります。この時期の試合で勝つ選手と負ける選手との差はこの線引きが上手くできているかどうかが大きなウエイトを占めます
この線引きをする為にも自分自身を把握しておく必要があるのです。

3、線引きのレベルを日々レベルアップさせていく

一度自分で「強打できるボールと繋ぐボールの線引き」をしたらそれで終わりではなく次はその線引きのレベルを上げていく必要があります。どういうことかというと下記図を見ながら説明しましょう。

まずミスを減らすには相手が打ってきたボールに対してどの打点で返球するかが大事になります。基本的には高い打点(図でいう①)で取ることができればミスの確率が低くなります。②、③になるごとに打点が落ちていき返球することが難しくなります。始めのうちは「①は強打、②、③は繋ぐ」という線引きになります。しかしこれを「①、②を強打、③は繋ぐ」というように少しずつ強打できる範囲を広げていきます。

「ミスが多い→ボールの線引きをする→ミスが改善される→狙いにいく→ミスが多い→線引きのレベルを上げる→ミスが改善される・・・」というサイクルを繰り返し行っていきレベルを上げていくことが大切です。

技術力を上げて打てる範囲を広げそして判断力を上げてレベルアップしていきましょう。


【ブログ/練習方法について】
台からの距離とフォームの大きさ
ミスを減らす 3、空振りをなくそう
ミスを減らす 1、ボールを長く持つ
続けないラリー練習
フットワークで意識すること②力を抜く
メニューの組み立て方(指導目安:中学生)
メニューの組み立て方(指導目安:小学生)
フットワークで意識すること①蹴る・止まる


「勝ちこだわる」
をコンセプトに指導しております。→指導プラン
映像分析・講習会、コーチ依頼につきましてはこちらまでお問い合わせください