昨日は十数年ぶりに地元のお祭りに行ってきました。毎年この時期になると行われている祭りで人の数も昔と変わらずで少し安心しました。笑
これから行われるその他夏祭りも今から楽しみです。夏は気分がHIGHになりますが梅雨時期もHIGHで行きましょう☆

こんにちは。
八戸市出身の卓球指導者沼田です。→プロフィール

「フットワークの練習で意識すること①蹴る・止まる」に続いてフットワークシリーズ第二弾。今回は具体的なフットワーク練習を紹介し、別のアングルからフットワークを見ていきたいと思います。

練習内容①フォア側とバック側をフォアハンドで1本1本

フットワークの基本中の基本になります。
この練習はフォア側1本とバック側1本をフォアハンドで動く練習です。
フォアハンドで打つことにより大きく動く必要がありますから「男子の練習じゃないの?」と思うかもしれませんがそうではありません。練習内容自体は単純なものですが回り込みがよく詰まる、フォアからの戻りが遅いなど感じる選手には特に効果的な練習なのです。

動き方の理想はできるだけ最短距離で動くことですが実はこれは結構難しいものです。フォア側に大きく動く場合はスペースが空いているのでそこに飛びつけばいいのですがバックサイドは戻る動きになり、それにより詰まるということが起きてしまいます。また回り込みは空いているスペースに来たボールを打つわけではなく自分でスペースを作らなければいけません。
そこでポイントとなるのはがフォアを打った後のバックサイド側の位置取りです。フォアサイドを打った後はボールに対して少し外回りして動いてスペースを作るようにします。(下記図参照)
そうすることにより詰まりが少なくなりスペースを確保することができます。また自分の位置からボールの位置が遠くなればなるほど小刻みな微調整(歩数)を多く取るか歩幅(一歩の大きさ)を大きく取る必要があります。フォア側からバック側に動く際は飛びつきをするというわけにはいきませんから、その分を歩数と歩幅で補うというようなイメージです。その中でボールが浅かったり遅い場合は最短距離で動いて強打していくことは忘れずに行いましょう。

始めのうちは狭い範囲で練習しても構いませんが少しずつ動くスペースを広くしてバックサイドを詰まらないように、また詰まっても打てる態勢作りを目指しましょう。

練習内容②フォア・ミドル・バック・フォア・バックの5点フットワーク

これは前回紹介したフォア・ミドル・バックの3点の練習に大きい動きをアレンジしたものです。フォア・ミドル・バック・フォアまではフォアハンドで打ちます。そして最後のバックに来たボールをバックハンドで強打した後はフリーという練習です。慣れないうちは5点を繰り返し行いミスなく続けてみましょう。感覚を掴んできたらバックハンド後はフリーとしてより試合に近いものにしましょう。

この練習のポイントは小さい動きと大きい動きに対して打点を落とさず打ち続けることです。特に4点(フォア)・5点(バック)はどちらも強打することが必要ですので態勢が整っていなければ高い打点で打つことはできません。強打するためには強打しようとする前の準備が大変重要になります。この場合だと3点目(バック)の打球になります。まず打球店を落とさないこと。そして打ち終わった後のフォアへ出す足の位置を下げないことです。(下図参照)

図のように動き出す時にフォアへ出す足(右利きの場合右足。左利きは左足)のつま先ができる限り外を向かないようします。つま先が外を向いてしまうと体もそのまま後ろに流れてしまい打球点が落ちてしまいます。フォアの打点が落ちると必然的にバックハンドの打点も下がってしまいます。
「台から下がってしまう」「打球点が落ちてしまう」と感じる選手はおそらく①のように足のつま先が後ろを向いているはずです。反対に台から下がらず打てている選手やトップ選手は②のようになっています。

全てのプレーを力を抜いて行うことが技術の質を上げる

紹介した練習をする上でポイントとなる所をピックアップして説明してきましたが、何より一番大事なのは力を抜いてプレーすることです。
「速く動いて強く打つのに力を抜くって矛盾してないか」
とお思いかもしれません。確かにちょっと矛盾しているように捉えられてしまいますが考えても見てください。卓球は野球や重量挙げのようにその場で力をためて一気にパワーを出す競技ではありません。(細かい動きはあると思いますが)打って動いてということを繰り返し行わう中で一球一球100%の力でプレーしていたのでは時間が足りません。卓球は自分の時間を相手よりも確保できる選手が強いのです。相手より速く判断をし、それをプレーに反映し、先手を取っていく。これらに力は必要ないのです。また力が入ったままプレーを続ける選手の特徴で挙げられるのが相手を見れていないということです。自分のやることに集中するあまり相手の分析ができなくなるのです。「来たボールを打つプレー」になるわけです。戦術も何もあったものじゃありません。冷静に物事を考えるときに力は必要でしょうか。必要ありませんよね。

また力を抜くことにより本当の威力があるボールが打てるようになります。しなりを使うという言えばイメージが湧きやすいでしょうか。実際にインパクトの時のみ力を入れてあとは力を抜いている状態で次球への準備をします。このように力を「抜く・入れる・抜く・入れる・・・」というのをできていない選手は思いのほか多いです。
この感覚はフットワーク練習や多球練習などで疲れてきて「もうダメだ・・・」という時によく掴めます。それは疲れてくると自然に力が抜けてインパクトの時だけに力を入れれるようになるためです。その時は無意識のうちに力が抜けてるはずです。どうしても体力満タンの時は力が入りがちになるので普段の練習から「もうダメだ」と思った時から勝負という気持ちで取り組んでみましょう。


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