「ノーサイド・ゲーム」終わってしまいましたね。いやー毎回涙なしには見れないドラマでした。特に最終回の後半戦始まる前の君嶋(大泉洋さん)と浜畑(廣瀬俊朗さん)が抱き合うシーンは本当に胸が熱くなりました。こういう場面を見ると「男」って素晴らしい生き物だなと思いますね。

全話通して大泉洋さんの演技のうまさに感情移入しまくってしまい完全にファンになってしまいました。たまにあるお決まりのいじられる演技も最高でした。しばらくはノーサイドロスになりそうです。

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

団体戦の要、「ダブルスを勝つ」について第二回目です。
右利き同士のペアは右・左のペアに比べ不利と言われる部分が多くあります。
しかしながら今年の全日本選手権のダブルスで準優勝、日本リーグビックトーナメント優勝など好成績を収めているペアリングもあります。右右のペアでもメリットを最大限生かせれば勝つことが可能なのです。
今回は右利きと右利き同士のペアリングで大切なことをまとめていきます。

1、リスクを背負って攻撃で短いラリーで得点を目指す

右右ペアと右左ペアとの最大の違いは動き方です。ぐるぐると回る動きをしなければいけない右右ペアに対して打ったらお互いバックサイドに戻ってスペースを作る右左ペアでは選手同士が重なる頻度に大きな差があり圧倒的に右右ペアの方が重なる頻度が多くなります。その為ラリーが長くなればなるほど不利になります。そこで大事なのが短いラリーで得点を狙うということです。これは言い方を変えればリスクを背負った攻撃をするということです。かと言って雑になったり無理に決めに行ったりするのではなくヤマを張って強打を打つということです。ダブルスはシングルよりもヤマを張りやすいので先読みをして狙い打ちしていくことが不可欠です。

2、チキータで得点する

ダブルスに於いて左利きを使うと良いと言われるポイントにレシーブが挙げられます。左利きの場合は台の中まで入っていくことが可能であり、フォアもバックもどちらでレシーブしてもシングルスのように違和感なくプレーすることができます。それに比べ右利きは台の角が体に当たることにより中に入り辛い為難しいとされます。そこで考え出されたのがダブルスでもチキータをするということです。
動きを優先すればフォアでレシーブした方が効率的なのは間違いありません。バック面でレシーブするということはレシーブした選手が次に自分が打つ時、バックサイドが大きく空いてしまうからです。しかしそのようなリスクがあってもそれ以上に得点できるチャンスがチキータにはあるのです。

これをいち早く取り入れたのが2011年の世界選手権で3位に入賞した韓国ペアです。レシーブの時にほとんどチキータからの展開でプレーしていました。当時はわざわざ回り込んでまでチキータをやる価値があるのかという声もありましたが、そのチキータが非常に効果的でフォアでのレシーブが難しいなら「回り込んでチキータをして方が威力と次球のスペースを考えた時に効率的だ」と今の時代ではチキータが普通に行われるようになっています。
仮にチキータではなく通常のフリックをする場合だとレシーブエースは奪えず、その後ラリーになることにより右右ペアの不利な部分を露呈することにより意味のないものになりますのでご注意を!!

私も現役時代にチキータが上手い選手とダブルスの試合をし、何本もレシーブエースを取られた苦い記憶があります。チキータが強烈すぎて入れる事すらできませんでした。それほどまでにチキータは威力がでて尚且つレシーブエースを取れる技術なのです。

3、ブロックは使わない

「打てるボールは打つ、無理なボールは繋ぐ」これは卓球では常識の考え方です。更に細かくみると「繋ぐ」という事に関してはブロックを使用することが大半です。ダブルスも基本的にその考えは当てはまりますがダブルスに於いて特に右右ペアは「繋ぐ」ボールを打つ際にブロックを使わないほうがいいのです。

どういうことか??

多少打点を落としてでも自分のボールにしてカウンターを打つ方が次のパートナーも打つ展開に持ってきやすいのです。ダブルスでのブロックはシングルの時と違い打点が遅くなってる場合が多くそれほど攻めのブロックになりません。狙ってブロックする場合は別ですがそれ以外はフォアで回り込んでカウンターを打つ方が攻めの展開になります。ダブルスではブロックさせたもん勝ちということを覚えておきましょう。

次回はタイプ別(右・左ペア)で必要な攻め方を見ていきます。


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