こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

感染予防策を取りながら全国的に大会が行われ始めています。やはり試合があると選手達もモチベーションが上がっていくと思いますのでこれからどんどん試合が再開されていけばいいなと思う今日この頃です。

さて試合を勝ち抜くためには自分なりの攻めのパターンを持っておくことが必要です。そしてそのパターンは頭で考えるだけでなく反復で練習を行い体にしみ込ませておくことが大切です。攻めをパターン化することは自分が攻める際に迷いがなくなり自信をもってプレーできるというメリットがあります。しかしこれにはいくつか注意すべき点があります。その内容を見ていきたいと思います。

1、何故こういうパターンになるのか理解する

パターン練習をするうえで一番大切なことはまず何故このパターンが成立するのかということを理解することです。卓球では定石と言われるような攻めがあります。頭で覚えるのではなく体で覚えさせる時期も必要ですが、試合の時に自信を持って行うにはしっかり理解した上で練習に臨むことが大切です。そしてそのパターンを修正しなければいけないときが必ずでてきますがそれも何故このパターンが効いているのか、逆に何故効いていないのかを自分で理解できなければ修正することはできません。小学校低学年ぐらいの選手にはなかなか難しい内容になるかもしれませんが言い続けることが後の成長を作ると私は考えています。

2、パターン成立にはコース、回転、スピードが三位一体とならなければいけない

何故こういうパターンになるかというのを理解するために必要な要素として大きく「コース」「回転」「スピード」の3つがあります。この3つが一つになりパターンが成立します。逆を言えばこの中のどれか1つでも質が悪い場合はパターンは成立しません。「質が悪い」とはどういうことか3つの要素に分けて見てみましょう。

「コース」の場合
・相手のフォア側を狙うパターンなのに実際はミドルに打ってしまっている
・ストレートに打たなければいけないのにクロスに打ってしまっている   

「回転」の場合
・順回転の横回転サーブをださなければいけないのに回転量が少なく横回転になっていない
・回転が順回転ではなく逆回転になっている  

「スピード」の場合
・打点を早くして速いボールを打たなければいけないのに山なりのボールになっている
・打点が遅く相手に待つ時間を与えてしまっている 

などが「質が悪い」という例になります。攻めのパターンが成立していない時はこれらの原因があります。自分で振り返ってみて何が不足しているか、何を修正しなければいけないのか考えてみましょう。

3、反復で取り組まなければ逆効果となる

パターン練習を試合で使えるようになるには頭で覚えているだけでなく日頃の練習からそれだけを徹底的に行う必要があります。そして頭で考えて行うというよりは体が勝手に動くぐらいまで反復で行うことが大切です。攻めをパターン化しているので自分が打球すると同時に次の動作へうつり相手のボールを待って攻めるということを繰り返し行います。普段何気なく打っているボールでも「パターン攻撃なのでしっかりとフォアに打たなければいけない」という決め事があるだけでこれまで入っていたボールが入らなくなるものです。今までは何も考えずにやっていたことをいざ意識してやるというのは意外に難しいものです。「絶対フォアに打たなければいけない」とやる事を限定されると気持ち的にも緊張してしまいミスが連発するものです。しかしこれは反復で取り組むことで解消することができます。練習を繰り返す中で自分のミスするポイントであったりしっかり打てる位置取りなどが掴めてくるはずです。それがわかると試合の時でも自分で修正できる能力が身につきます。そのためにも中途半端に頭で覚えておくだけでなく反復で練習をして体にしみ込ませておくことが必要なのです。


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