サラリーマン時代に「小さな事でもいいから毎月一つは新しい事に挑戦する」という目標を掲げていた方がいました。その内容をしっかりメモに残して継続されていました。ふとその方を思い出し自分もこれからやってみることにしました。私は好きなことであれば時間を忘れて取り組むのですが複雑なことだったり、新しい事に対してはどうしても腰が重くなりがちです。将来を良いものにするために、そして一度きりの人生を悔いのないものにするためにもまず行動しよう!!
「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学ぶ byガンジー」

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

動画第三弾。
第二弾の「サーブを出した後の準備体勢」についての続きになります。
具体的には最後のまとめの「ポイント③3球目をどう攻めるかにより戻る位置を微調整する」の補足です。3つの項目に分けて見ていきます。

1、サーブに対してクロスで待つが基本

サーブには回転方向や回転量、スピードなどの要素がありますが考え方としては
「出したサーブに対してクロスで待つ」が基本の位置取りになります。それは単純にクロスの方が距離が長くなりミスをするリスクが少ないからです。また逆を突かれたり咄嗟に来たボールに対しては無意識にクロスに返してしまうという経験はみなさんもあると思います。我々は無意識のうちにクロスに返している場合が多くあるのです。

今回は「クロスで待つ」という考えが軸となっていますが何事も考える際にはまず自分の基本となる形、考えを持って応用に活かすようにしましょう。

2、回り込むのかバックハンドを振るのかで足の配置を変える

サーブを持った時に攻撃の起点となるのは3球目攻撃です。そしてその 3球目攻撃の中で一番得点率が高いパターンがバックサイドからの攻撃 ではないかと思っています。実際データを取ったわけではないので確かなことは言えませんがだいたいの選手がフォアサイドよりもバックサイドからの方が攻めやすいと感じているはずです。
バックサイドと言っても 「フォアハンドでの回り込み」 を多用する選手と 「バックハンド」 を多用する選手とに分かれます。
この二つのどちらのタイプかにより足の配置は変わります。回り込みが多い選手の方がバックサイド寄りに位置取りをします。そして回り込みやすいように右利きの選手であれば左足が前、左利きの選手であれば右足が前になる配置になります。一方バックハンドを振る選手はミドル寄りに位置取りし、台に対して平行になるような足の配置になります。

この二つをしっかり理解した上でサーブ後の体勢を取らなければ攻撃的な3球目を打つことはできません。いまいち3球目攻撃ができないという選手は一度この足の位置を見てみましょう。

現代の卓球は「どういう体勢でボールを打つのか、準備するのか」よりも「少しでも早い打点で取る」ことの方が優先されやすい傾向にありますがこのようにしっかり目的を明確にしてプレーすることが大切なのではないかと思います。

3、ロングサーブ時は前後の動きを使い、より攻撃的に!!

サーブの配球を考える上でロングサーブは見せ球として位置づけされることが多くあります。
「ショートサーブからの攻撃を活かすためにロングサーブを使い意識をそちらに向ける」
というようなことです。そのような選手は
「ロングサーブを出した後の3球目はだいたいブロックから入っていることが多いです。そして最後は打ち込まれロングサーブの必要性を見いだせず結局ショートサーブに固執して相手に待たれて強チキータをくらう」
というような悪循環に陥る選手をしばしば見かけます。はい。それは私です・・・現役時代によくありましたね。皆さんも少なからずあるのではないでしょうか。

「ロングサーブ=見せ球」と言う考えは今すぐ辞めましょう 。ロングサーブからの展開でも3球目は攻める事を忘れてはいけません。

フォアハンドでもバックハンドでも自分のボールにして返すことが大切です。自分のボールとは「自分からスピードを加える」、「回転をかける」 など自分の力を加え返球することです。それを実行する為にロングサーブを出した後は少し台から距離を取ってオールフォアの体勢で狙っていきましょう。バックハンドで狙ってもいいのですが初めのうちはフォアハンドを使い、台からどれくらいの距離を取りプレーすればよいのか把握しましょう。ちなみにバックハンドで狙う場合は台から距離を取ってしまうとタイミングが取り辛くなるので前について打球点を高くしてカウンターしていきましょう。

『ロングサーブの後の3球目をオールフォアで攻めましょう。』とは言ったもののロングサーブは出した時点で相手に打たれるリスクを含んでいます。「ドライブされるボールに対してオールフォアで攻めるのは難しいよ」と思われる方もいるでしょう。しかし逆にそれがわかっているのであれば 打たれるコースを限定させればいい のです。こういう発想の転換が必要になります。コースを限定させるには 「どういう回転のサーブをどこに出して、どう待って、どういう位置取りをすればいいか」 と考えていけば少しずつ答えは見えてきませんか。

解説を見た後で再度動画を見てもらえれば理解しやすいと思いますので是非ご覧ください。


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