日本の卓球界と言えばひと昔前までは高校、大学、実業団などの母体から全国大会の成績上位選手を集め、国として強化していき世界へ送り出すというやり方が主流でしたが昨今は、女子のトップ選手を筆頭にプロ化が進み自分でコーチを探し、スパーリングパートナーやトレーナーなどを確保し、単独で活動していくという方向にシフトしてきています。
それに加え今の選手達は幼稚園ぐらいの早い時期から卓球を始め毎日何時間も練習をして今の実力を身に着けています。
端的に言えばチームとして強くするのではなくマンツーマン指導で個人を強くするという時代になってきているように感じます。
そんな中、同じ個人競技でも今の卓球界の動きとは違った視点だと感じた記事がありましたので少し紹介させて頂きます。

タイトルこそ『なぜ超一流のアスリートは「例外なく礼儀正しい」のか』となっていますが後半の「4」「5」は個人競技の水泳でも集団で活動することの大切さを説いています。是非ご覧下さい。

なぜ一流のアスリートは「例外なく礼儀正しい」のか
記事→こちら(引用元:PRESIDENT Online)


こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

今の卓球界は超高速卓球スタイルが主流となっている為、バックハンドの使用頻度が増えてきています。バックハンドはフォアハンドに比べ体の正面で打つことが多い為、打点を高く保つことができます。威力より打点を重視するスタイルということになります。
またバックハンド主体のプレーに伴い逆足での姿勢が基本スタイルと言う選手も増えています。
逆足とは右利きの選手の場合、通常左足が前という体勢でプレーをするところを逆の右足を前にしてプレーすることをいいます。
メリット、デメリットはありますが今回は逆足スタイルの特徴、メリットの部分を見ていきたいと思います。

特徴その1、打球点が高い

逆足でプレーする最大の目的は「打点を落とさず早い攻めをする」ということです。
通常右利きの選手がフォアにきたボールを打つ場合、「右足→左足→右足」という足の運びになりますが逆足でプレーする選手は右足一歩、俗に言う一歩動で取ることを意識をしています。これは動く歩数を減らすことにより時間を短縮し高い打点でボールを取る為です。また卓球において”飛びつく”ということは”台から下がることを意味するので極力飛びつきをしないように基本のプレー位置をミドル寄りにして一歩で取れるように努力をします。足の動かし方にこだわらずボールが来たところに一番近い足を出して相手に時間を与えず早い攻撃をすることで打球点を高く保つことができるのです。

特徴その2、バック系技術が行いやすい

バック系の技術を行う時は右利きの選手であれば右足の位置が台に対して若干前の方が右肩が入り、バックスイングのスペースもできるのでバック系の技術が行いやすくなります。逆足スタイルはまさに右足が前でプレーすることが前提なのでバック系の技術が行いやすいのです。また右足が前になっている為自分の左側のスペース、つまりラケットの出し始めのスペースにゆとりがあるのでバックハンドでよく起こる「詰まる」という事が少なくなります。

逆足スタイルにしないまでもバック系の技術が苦手な選手は一時的に右足を前にして練習してみるとバック系の技術がやり易いと感じるかもしれません。是非試してみてください。

特徴その3、台から下がるプレーが少なくなる

通常フォアサイドは構えた位置から遠くなるので打点が落ちがちですが右足を前でプレーすると体の近くでボールを捉えることができ、尚且つ打球点を前で捉えることが可能になり打点を落ちるのを最小限にとどめることができます。そうなると必然的に飛びつくという動作が少なくなります。
飛びつきが少なくなるとどうなるか・・・

飛びつきは自分の立ち位置から遠い所に来たボールに対して行う動きで右足の所までボールを引き付けて打ちます。そして大きく動いて打つ必要があるので打ち終わりは台から下がってしまうことが多くなります。これに対して逆足の選手は右足が左足よりも前にあるので自分の体の後ろで打つという事がありません。基本的には全て体の前で打球することになります。自分の立ち位置もミドル寄りなのでやはり飛びつく要素は低くなります。

このように飛びつきの頻度が少ないということは台から下がらないということに繋がるのです。台から下がらないということは打点が高くなる。打点が高くなるということは攻めが速くなるということです。逆の考え方で前陣でプレーする為に最も気をつけなければいけないのが「飛びつかない」ということにもなります。
女子でも男子でも前に張り付いてプレーしている選手は圧倒的に飛びつきの頻度が少ないはずです。動画や試合を見る時はその辺をチェックしながら見てみましょう。


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