春ドラマの延期で以前放送されていたドラマの総集編ということで懐かしいものが放送されています。その中でも「ハケンの品格」と「下町ロケット」は特に私が好きなドラマでした。
久しぶりにみても面白いですね。大前春子のようなスキルを持ち、佃航平のような夢をもった男になりたいと思いながら見ています。

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

まだ練習が再開できない状況が続いていますね。
それでも自宅に卓球台があったり、卓球台に変わりテーブルを改造して卓球台にしているような話も聞きます。
そんな中で今日は一人で出来るサーブ練習について、より質の高いものにしてもらいたいと思いこのテーマで書くことにしました。動画も一緒にありますのであわせて見て頂ければ理解しやすいと思います。

サーブ力をあげると言ってもサーブにはいろいろな要素があります。特に言われるのは
・回転量をあげる
・モーションをつけて回転を読まれないようにする

この2つです。
サーブが上手い選手はこのどちらかの精度が高い、もしくはどちらも平均点以上に行える選手です。しかし今回私が紹介するもう一つの要素「第一バウンドの位置を同じにする」についてあまり多く語られていませんがトップ選手で駆使している選手は多くいます。それを実践している選手でも別の捉え方があり「サーブのタイミングを同じにする」というイメージで出している選手もいます。どちらも実際に行っていることは同じですが選手により感覚的な違いがあるようです。
具体的にどういうことか見ていきましょう。

1、サーブの長短は第一バウンドで決まる!!

サーブの長い、短いは自分のコートのどの位置につくか、つまり第一バウンドで決まります。
基本的な考え方としてはショートサーブ(以下Ssv)はネットに近い所に第一バウンドをつき、ロングサーブ(以下Lsv)は台の手前につきます。このことをまず理解してサーブ練習に取り組みましょう。

次にある程度レベルが上がってくると特にSsvはしっかり2バウンド以上させて台からださないことを指導者やコーチから言われます。それは2バウンド目が台からでてしまうとレシーブから強打される可能性があるからです。この段階ではSsvとLsvの区別をしっかりつけることが求められます。短いサーブは短く、長いサーブは長くというように。
そして次の段階として今自分が持っているサーブの回転量を上げる、モーションをつけて分かりにくくするというレベルになります。それと並行して行ってほしいのが今回の「第一バウンドの位置を同じにするサーブ」になります。

2、ロングサーブの質がショートサーブをより活かす

さてここでみなさんに質問です。!!
皆さんはSsvとLsvどちらの使用頻度が高いでしょうか??
プレースタイルにより様々だと思いますが一般論としてSsvの方が多くなるでしょう。その理由は上記にも書いている通りLsvだと先に攻められてしまうからです。
そう考える中でその比率が逆の選手もいます。私もその中の一人でした。
私の場合は背が低く、パワーもなかったということもあり自分から先手を取り、攻め続けるというのが難しいと感じ始めた時があり、そこで自分から攻撃の起点を作るのではなく相手に攻撃をさせて逆襲する、つまりカウンタープレーを中心に戦うようになりました。その際に自分のサーブからの展開でもLsvを多く使い相手を動かしてからカウンターしていこうと考えたのです。SsvとLsvの比率は「3:7」。Lsvを多く使い試合を組み立てました。相手によっては1セット全てをLsvで戦ったこともありました。それも日本リーグのラストという場面で。

その中で気付いたのがLsvを出しているうちにたまにSsvを出すと相手の反応が遅れレシーブ(以下Rv)が甘くなるということです。 Lsvが多くなるとLsvを警戒して相手も台から距離をとって構えるようになるのでこのようなことが起きるのですが逆を言えばSsvをより効果的にするためにはLsvの質を上げればよいと言い換えられます。

「Ssvを活かすためにLsvを要所で使っていく」というのはよく言われることですがLsvの質が高ければ多少Ssvの質が低くても先手を取りやすくなるということはあまり知られていません。

3、全てのサーブの第一バウンドを同じにする

Lsvの質を上げる為には回転量を上げる、同じフォームで違う回転をかけるなどの工夫が必要になります。しかしそうしていくうちにLsv自体の質は上がったもののSsvとのタイミングに大きな差が生まれ逆にサーブが読まれやすくなるということがあります。そうならない為にどちらかのSVに合わせる必要があります。ここで言うどちらかというのは
・SsvのようにLsvを出す
・LsvのようにSsvを出す

この二つのどちらかということです。
前者のようにネット前に第一バウンドをついてLsvを出すとオーバーミスになりスピードもでません。反対に後者のようにLsvを出すように台の手前に第一バウンドをついてSsvを出すと2バウンド目が台から出てしまう時もありますが力加減次第で台に収まる場合もあります。この力加減を調整することができれば同じ第一バウンドでSsvとLsvを出し分けることができるということです。

全く同じ第一バウンドではなくても少しでもLsvの打点、つまり台の手前に近ければ近い方が同じタイミングになりサービスの長短が分かり辛くなりますので是非試してみてください。

以下、これまでの内容を実際に動画で紹介しています。ご覧ください。


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