いや~寒くなってきましたね。
毎年風邪やらインフルやらかかってしまうんですが何か良い予防法はないものですかね(笑)
東北の冬も3年目になります。タイヤ交換もだいたいお手の物になってきました。いよいよ冬将軍を待つばかりです。季節の変わり目なので体調管理はしっかりしたいですね。

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

スポーツに限らず仕事でも遊びでも必ず『基本』の形が存在します。
卓球でもラケットの持ち方から始まり、ラケットの動かし方、足の動かし方など基本を覚えることからスタートします。基本ができなければ応用もできないと言われますがその通りと私も思っています。しかしながら「基本」と言えど自分のプレーが進化していけば「基本」という概念が少しずつ変わってくるものです。そもそも「基本」を教えても選手一人ひとりの受け取り方も違えば体つきも違うので完成型が同じということはまずありません。 練習・試合の経験を積んでいく事により他人とは違う感覚や理論が生まれてくるものです。それらのことから自分なりにアレンジを加えていき自分だけの「基本」というのが確立していくというわけです。


武道や茶道では「守・破・離」という言葉が使われるようです。
「守」師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
 参考:デジタル大辞泉  
この「守・破・離」は卓球の指導にも置き換えることができると思っています。むしろ世の中のもの全てに通ずる内容だと思います。

「基本」→「応用」→「応用をより進化させる」
というサイクルが一般的なように思いますが
「基本」→「応用」→「離:基本」→「応用」→「応用をより進化させる」
というサイクルになるべきだと私は思っています。つまり今まで基本と思っていたことが基本ではなくなり新しい自分基準の基本ができるということです。
技術力が上がり、戦術の幅が増えることで今までやってきたことに対して「もっとこうすればいいのではないか」「逆にこの部分を削ったほうがいいのではないか」など疑問や気づきがでることにより新しいものを取り入れようとして自分自身が進化していくのです。

指導者として基本をどう伝えるか

子供たちを指導する立場として様々な基本を教えることから始まります。ある程度広く認識されている内容で伝えますがしっかり自分で考えられる子は
『「あの人は肘を前に出して打っているようなんですが、普段は肘を前に出さないよう指導されます」、「〇〇選手の打ち方を見ると前に振っているんですが上に振るのは悪いのでしょうか。」』
など自分の考え方を伝えてくれます。「疑問に思う」という気持ちを持っているか持っていないかで成長のスピードは大きく違ってきます。言われて事をしっかりやることも大切ですが、私は「自ら学び、自ら考える力」を身につけてほしいと思っていますので1~10まで教えることはしません。「なんでそうなったのか」「自分はどうしたいのか」「どうすればもっと良くなると思うか」などを常に問いかけるようにしています。その答えが正解でないとしてもまず「考えてみる」ということが大切です。

前述したようにたくさんの経験からプレーを進化させていくのでトップ選手は 一般的な理論に当てはまらないことが多々あります。それをそのまま子供の指導に使うというのは違うと私は思います。特にフォームに関しては基本の型から少しずつ変わっていくからこそ独自の「基本」ができあがるわけで、やり始めのスタート時点から難しい理論や動かし方を教えても本人が理解できなければ意味がありません。あくまで自分で気付き進化させていくものだと思っています。

ある程度の微調整を加えるにしても、その選手の特徴は残しつつ少々のスパイスを加えるような指導ができればと思っています。


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