こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール
シェークハンドのグリップは大きく分けてストレート(ST)とフレア(FL)に分けられます。
ストレートはグリップの付け根から先端まで真っ直ぐな形状。フレアは付け根から先端になるにつれて広がっている形状になります。グリップは選手によりこだわりがあり独自に削って持ちやすくしたり、この他にあるアナトミック型やコニック側を使用する選手もいます。今回はその中で大半を占めるストレートとフレアについて見ていきます。
ストレートの特徴1:力強い球が打てる
ストレートグリップは柄が真っ直ぐになっているのでしっかり握ることができるため力強い球を打つことができます。ストレートグリップと言えど丸型のようなものから少し角ばっているもの、細いものまでラケットにより若干の違いがあります。ラケットを選ぶときはこの部分を注意して選ぶ必要があります。「ストレート=真っ直ぐ=全て同じ」ではありません。
自分の周りにいる選手のラケットを借りて握ってみたりスポーツ店で試打してみたりする事で自分にフィットするストレートグリップを選ぶ事ができるはずです。
また各メーカーが発売しているカタログにも詳細が書かれているので参考にしてみてください。
参照元:日本卓球株式会社
ストレートの特徴2:グリップがかえやすい
ストレートは真っ直ぐな形状な為自分なりに微調整ができるのでグリップをかえやすい特徴があります。技術力が進歩していくとフォアグリップとバックグリップをボールによって変える選手がいます。そういう選手にはとても使いやすいでしょう。
ストレートのデメリット:手の小さい人には不向き
特徴1でも書きましたがストレートと言ってもグリップの太さはラケットやメーカーにより大なり小なりの違いがありますが基本的には太めの設計で少し角ばっているものが一般的です。その為手が小さい人は指が回らず中途半端な握りになる可能性があり力が入り辛いことがあります。ちなみに私も一時期ストレートグリップの時期はありましたが手が小さく自分の中でしっかり握れている感覚がなかったので最終的にはフレアグリップを使用することになりました。
フレアの特徴1:手にフィットするので初心者から上級者まで幅広く使われる
フレアはグリップの先端になるにつれて程よくカーブしているものになります。そのカーブが手にフィットしてしっかり握ることができます。このフィット感が卓球をやり始める初心者にもなじみやすいので初級者から上級者まで幅広く使うことができます。
中国でも使用しているトップ選手が多く各メーカーもフレア限定のラケットも多く発売しており一番のオーソドックスと言えそうです。
フレアの特徴2:ラケットの面が安定しやすい
ストレートグリップの場合だと握りが変わりやすいので面が安定しません。その点、手にフィットしやすいフレアは自分でラケットの角度が作りやすくラケットの面が安定します。面が安定するとブロックやツッツキなどが行いやすい為、初心者やまだ技術を覚えたての選手にフレアが多いのにはそういう理由もあります。
フレアのデメリット:ラケットの握り替えが難しい
ストレートの特徴2にも書いていますがレベルが上がってくると同じ持ち方で全ての技術を行うということは少なくなります。フォアハンドがやり易い持ち方、バックハンドがやり易い持ち方というのがあります。自分のプレーの特徴によってフォアハンドグリップなのかバックハンドグリップなのか自然とどちらかになっていきます。このように持ち方によりやりやすい、やりにくい技術と言うのは必ずあります。それを補うために瞬間的にラケットを握り直すのですがその際にフィット感が強いフレアの場合は一回一回握り替えるのに時間を要する為、不向きとされています。
ちなみに私はほぼフレアグリップを使用していましたが技術によって握り替えをしていました。ラケットはラバーのように頻繁に変えるわけではありませんのである程度慣れてくるとそれぞれのデメリットも気にならなくなってきます。自分なりのこだわりの中で多少の遊びやフィーリングを大切にして選択してみてはいかがでしょうか。
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