自己紹介６－５　社会人編　～交通事故～

こんにちは。
八戸市の卓球指導者沼田です。→プロフィール

結婚して穏やかな生活をしていたところに大きな落とし穴がありました。
今となってはみんなにいじられるネタになっていますが当時の私は自分の状況に絶望していました。

ワンボックスカーと衝突

2012年に長崎で行われた全日本実業団。優勝こそ逃したものの創部以来初の準優勝となりチームとしても個人としても結果が出てこれからが楽しみな時期でした。

大会を終えまたいつもの日常に戻り会社への出勤中にそれは起きました。当時、結婚して間もない中、妻が車を使用しており私は原付で出勤していました。いつもの通勤経路で赤信号で停止をし、信号が変わったタイミングで発進。その直後でした。右側から来たワンボックスカーと衝突。私は原付なのでもろにぶつかったわけですが全身に痛みがありながらも意識はありました。現場は片側一車線で通勤時間帯なので人だかりもすごかったのを覚えています。どなたかが救急車を呼んでくださり人生初めて救急車で運ばれました。車内ではどこの病院に受け入れをするかなど連絡を取っており、一か所目が受け入れ不可で二か所目の病院へ行くことになりました。意識はあったので会話がすべて聞き取れました。救急隊員の方と私も普通に会話のやり取りをしていました。

救急：ご家族へのご連絡はこちらでしますか？
沼田：あっ!!じゃぁ自分でします。
救急：私の下半身をゴソゴソ・・・（スマホを探してくれています）
沼田：ありがとうございます。ちょっと電話しますね。プルルルル・・・
妻　：もしもし・・・
沼田：ごめん。ちょっと事故っちゃって今救急車の中。多分そこまで重症じゃないから仕事終わったら病院来てちょうだい。
妻　：・・・えっ・・・えっ・・・何があったの？？(驚）
というようなやり取りをしていました。（会社には確か救急の方が連絡して頂いたような気が）

病院へ到着した後はいろいろな先生が代わる代わる体を見てくれて
先生1：あーこれ折れてるね。
先生2：こっちは大丈夫じゃない？？
先生3：頭も大丈夫でしょっ。
・・・
的な生々しい話をしているわけです。
その後はレントゲンを撮ったり、切れたところを縫ってくれたりとされるがままの私でした。

先生１：沼田さん。とりあえず足は何か所か縫いましたが頭は大丈夫そうです。あとは右の鎖骨が折れているから手術するかどうするか考えましょう。

というようなやり取りをして結局その日は家に帰りました。
その後事故を起こした方とその会社の上司の方が家に来てくれましたが妻が声を荒げていたのを今でも覚えています・・・
家に戻ってきて事故の状況が思い出され生きていて良かったと思うと同時に打ちどころが悪かったり相手のスピードがもう少しでていたら 「死んでいたのかもしれない」という恐怖に襲われました。人生で初めて「死」というのが感じられ本当に恐ろしい気持ちになっていました。幸い右から来た車とぶつかった為、症状として重かったのは右の鎖骨と右の膝ということで左利きプレーヤーとしての選手生命はなんとかつなぎ留めたということだけが自分の気持ちを支えていました。

ダメダメ生活

むち打ちや骨折などの影響で横になって寝ていることしかできないのでいろいろなことを考えてしまっていました。「今後の試合や練習はどうなっていくのだろう。」「いつから練習できるんだろう。」「実業団も全勝で終え、自信もついてきていたのに。」と考えれば考えるほど悲しみがこみ上げてきました。
翌月には全日本社会人選手権の予選も始まるというタイミング。昨年の全日本社会人ではダブルスで3位になり今年は第一シード。「今年こそは優勝」という目標を掲げていた大会。こういう時に部屋に一人でいるとダメですね。本当に何もする気がおきなく放心状態というか失意のどん底というか・・・もう全てが嫌になり自暴自棄状態。
初めのうちは会社の方や卓球部の監督、チームメイトにも迷惑をかけて申し訳ないなと思っていた気持ちも次第に全てがどうでもよくなってくるような感覚になってました。毎日ご飯を食べて、スーパーファミコンをして、寝て、また起きてご飯を食べて、プレーステーションをして・・・という生活。体重も増える一方で人生最重量となりました。人生で一番堕落した時間を過ごしていました。

「社会人編６－６　事故からの復帰」へ続く・・・

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