自己紹介社会人編の第10弾、「現役最後のタイトル」です。

全国各地でオープン戦が行われていますがその中でもトップクラスの規模を誇る大会として大阪国際招待卓球選手権大会(通称:大阪オープン)があります。この大会は海外からも招待選手を招いて行わており、例年全日本が終わった2月頃に大阪で開催されています。
種目は男女シングルス、ダブルス、ジュニア、カデット、ホープスと数多くあります。

入社2年目で大阪オープン初タイトル

和歌山に拠点を置く日鉄住金物流も毎年出場しており、過去にはシングル、ダブルスと数多くの優勝者がいます。
私も入社2年目に同級生の時吉選手(現:ラヴィエス)とダブルスを組み優勝させてもらっています。

時吉選手は日鉄住金物流に入社する前は大阪のグランプリという日本リーグのチームに所属していました。当時のグランプリは現在VICTASの社長である松下浩二さん、東京アート所属の吉田海偉選手、シンガポール代表のセンケン選手などが所属しておりとてつもない強豪チームでした。彼はその当時全日本社会人選手権のダブルスで優勝し、全日本選手権でも決勝まで進出しておりダブルスの名手と言われていました。
そのチームがなくなるということで日鉄住金物流に移籍してきてチームメイトとして戦うことになったという背景があります。

監督に時吉選手とダブルスを組むということを言われ、大きなプレッシャーでしたが時吉選手は私に気を使わせまいとしてくれてたのか全くプレーに関して咎められることはありませんでした。同級生とはいえ実力差があったので彼についていくのに必死でしたが、ダブルスの時は彼がひたすらに決めに行ってくれたので私のすることと言えば「確実に短いサーブを出す」ことと「レシーブミスをしない」この二つだけでした(笑)あとは全て彼がなんとかしてくれました(笑)

ちなみに社会人に入っての初めてのタイトルは入社1年目の近畿選手権という大会でした。

現役最後のタイトル

時が経ち、パートナーが変わり迎えた2016年大阪オープン。
バディの藤木祥二(青森山田→中央大学卒)は私と同じく過去に別のパートナーと優勝経験があります。
大会前には「優勝者と優勝者が組んだら優勝は決まってるな」なんて調子にのっていましたがまさかその通りになるとは(笑)
藤木とのダブルスは和歌山予選などで後輩達との同士討ちをしたことはありましたが全国的な大会ではこの大会がデビュー戦となりました。

途中セットオールの試合が3試合続きギリギリのところを踏ん張り結果的には現在Tリーグで活躍している選手との決勝を3-0で勝ち有言実行(笑)通り優勝すること出来ました。

この1年後に現役を引退することになるですが実質社会人としてはこのタイトルが最後となりました。

大会結果→第55回大阪国際招待卓球選手権大会

優勝記事→デイリースポーツ

タイトル獲得までの裏話①火事場の馬鹿力発動

実は優勝に至るまではいわゆる「背水の陣」と言いますか「火事場の馬鹿力」と言いますか・・・プラスαの力が働いていたのです。
前年3位になり今大会第一シードで迎えたチームメイトの藤田・藤本組でしたが2回戦で高校生相手にいわゆるいちとび(卓球界用語で初戦敗退)をしてしまったのです。

「これはやばい。杉井監督がご立腹になるぞ」
「明日から練習の休みがなくなるぞ・・・」

なんて選手同士で話をしていて「これは誰か優勝しないとマジでやばいぞ!!」と一気に気持ちを引き締めて大会に臨むことになったのです。
結果的に優勝したので良かったですが、チームメイトの初戦敗退がなければこの優勝はなかったかもしれません。(笑)

タイトル獲得までの裏話②さすが藤木先輩

この大会はトーナメント戦で行われますが準々決勝から2戦続けて中央大学の学生との対戦が続きました。私のパートナーの藤木は中央大学を卒業しており、彼にとっては自分が学生だった頃一緒に練習をしていた仲間と対戦することになったのです。
普段はあまり戦術的なことを発してこない藤木でしたがこの時は

「あいつ競ったらバックにチキータが来ますよ」
「彼はフォアが弱いのでフォアを狙いましょう」

と主導権を握って試合を進めてくれました。
トーナメント戦は誰が勝ち上がってくるかわからない中、2戦続けて直属の後輩との戦いになり運もあったと思います。優勝した時の私のコメント(上記優勝記事参照)にもありますが「藤木さまさまでした」(笑)


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