「全日本社会人卓球選手権大会」とは各県の予選を勝ち抜いた実業団選手や一般の社会人の選手が出場する大会になります。
種目としてはシングルスとダブルスがあり私自身過去にはシングルスでベスト16、ダブルスで3位入賞したことがある大会です。

熾烈な和歌山県予選

都道府県により代表者数は違ってくるのですが和歌山県は代表枠が2名となっており参加者は一般の方数名と日鉄住金物流の部員を合わせた5・6名で行われ最終的に同士討ちを制したものが本大会に出場できるという構図になっていました。
県の代表枠とは別にいくつか卓球協会が定める大会でランキング入りした選手は推薦という形で出場することができ日鉄住金物流の選手も毎年何名かは推薦権を得ていたので5・6人いるチームメイトから無条件出場者が2名、予選会出場者は3人~4人という中で2枠をかけて同士討ちをしていました。

私が現役最後の年、2016年度(平成28年度)の全日本社会人選手権は地元青森県の青森市、マエダアリーナで開催されることになっていました。そのためなんとしても出場したいという気持ちが強かったのです。
この時の和歌山県予選は部員6人に対して1名だけが推薦権を勝ち取っており残り5人で2枠を取るというものでした。
毎日練習しているチームメイトなので実力差というよりは慣れや得手不得手をどう捉えて戦術を組み立てるのかというのが重要でした。

予選会当日は荷物を置く陣地のみ全員一緒ですがそこからは各自ウォーミングアップを行ったり、気持ちを落ち着かせたりと、一切話をすることもなく過ごします。

ほとんどの試合が競り合いになりながらも結果は1敗を死守して2位となり、なんとか代表権を掴むことができました。
部内での戦いなので誰が勝ってもおかしくない状況でしたが最後は気持ちで勝ち切ったという感じでした。

いざ、青森へ

この大会は弟も出場していたので久しぶりに両親も試合を見に来てくれました。
地元で戦うのは懐かしい気持ちになると同時に緊張します。
高校3年の時も3年間のうちの1回だけ地元八戸で試合があって足元をすくわれたことがありました。
詳しくは→自己紹介4-3 高校編(3年時)

青森県出身とは言っても生まれ故郷の八戸市と青森市とでは車で2時間ぐらいと意外と距離もあり高校を卒業してからは全日本予選ぐらいでしか行ったことがなく、社会人になってからも初めてでした。
駅前のホテルに泊まり一人散歩をしながら高校当時の懐かしい思いにふけっていました。

勝負の時!!

入社2年目から2年連続ベスト16入り、4年目にはダブルス3位になりましたがそれ以降は予選会で負けて不出場があったり、出場してもランク決定戦で負けたりとがあり、久しぶりの全日本社会人となりました。

試合は2回戦、3回戦を3-0で勝ち、4回戦へと駒を進めました。ここを勝てばランク決定戦。対戦相手は公式戦での決着はありませんが以前戦ったことがあり、あまり戦いやすい相手ではないという印象でした。卓球はいろいろな戦型がありますから得手不得手が必ずあるものです。
結果としては0-3で敗れてしまいランク決定戦に進むことはできませんでした。負けるときというのはだいたい同じ負け方なんですよね。

「レシーブがうまくできない」
「思い切った戦術変更ができない」
「視野が狭くなっている」

こんな感じです。私は技術的にそこまでバランスの良い選手でもないので攻めのバリエーションが少ないのがいつも課題でした。
勝った姿をみてもらうことがお世話になった方への恩返しかと思ったのですが勝負の世界甘くないですね。みんな勝ちたいから必死です。
ダブルスは予選で負けてしまったのでこの敗戦で私の最後の全日本社会人は終了しました。

修学旅行感が出ている全日本社会人時の写真

大会が終わった後はあるお方にお誘い頂きちょっとした青森県人会が行われました。
いろいろなことから解放された夜、ということと久しぶりの青森の夜、ということで少しお酒が回りました。お店から宿舎まで先輩方に運んでもらったことはここだけの話にしといてください。(汗)

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